花霞  第一章 周流

       三


 大河、冀水のほとりから約十五里――そこには都城があった。華国の都市や市街地は、みな四方を城郭で囲まれているため、都城もしくは城市と呼ばれている。城とは築かれた一個の建物だけを言うのではなく、城壁で囲まれた街全体をも指すのである。
 しかし、ここの都城はあらゆる意味で特別だった。南北に長く伸びた大路の先にそびえ立つのは華国で唯一の城、禁城。そう、ここは華の都、安都なのだ。
 夜、定刻を過ぎれば城門は閉ざされ、都城の内外を行き来することは許されない。とはいえ、都城内の活気はその程度で衰えたりなどしない。むしろ暗くなってからのほうが活発になる商売も多く、大枚と嬌声が飛び交い、閉ざされたその世界は妖しいまでに賑やかだった。
 だが、その都城の片隅に、顔色を失って慌てふためく一群がいた。
「おい、そっちの庭はどうだ!?」
「駄目です、見当たりません!」
 広大な敷地内を衛士たちが右往左往していた。
 とうに日は暮れ、一人の人間を捜索をするといっても容易ではない。数十名からなる部隊は、各々手に松明を持って奔走する。
 慣れない者は、賊でも侵入したかと慌てるだろう。だが事情に詳しい者は、その真の理由を熟知していた。
「結局、派手な鬼ごっこと変わらないんだよな」
 のんびり、というよりは半ば諦めたような台詞が、露台から地上に降ってきた。衛士の一人が、鋭い視線を頭上に向ける。
「でしたら、そんな所で傍観なさらずに、参加されてはいかがです!?」
 しかし彼は、欄干にもたれかかったまま、自分よりもはるかに年長の衛士相手に、皮肉げな笑みをこぼす。
「無駄だ。それよりも説教の文句でも考えておいたほうが、よっぽど有益だ」
「何を……」
 壮年の衛士が口を開きかけた時、ばたばたと慌ただしい足音が近づいてきた。
「甲班、乙班、ともに見失いました!」
「またか!」
「そうら見ろ」
 とは、青年の饒舌な瞳が語った台詞である。少なくとも衛士にはそうとしか思えなかった。
 そこへ、
「丙班です」
 もう一人の報告者が現れた。顔に全く表情というものを作らずに、彼は告げる。
「逃げられました」
 その場の誰もが、天を仰いだ。


      ※


「ごちそうさまでした。いつもながら、おいしかったです」
 青年は丁寧に箸を置き、拱手しながらしみじみと食後の感想を述べる。
「あんたも常連のくせに、相変わらず他人行儀が抜けないんだねえ」
 店の女将は半ば呆れたように言う。
 ここは冀水流域の城市まち蕾渓らいけい。その一角に建つこの店では、ちょっとした料理や酒などを出している。泊まる部屋もわずかながらある。主人は何年か前に他界し、今は女の盛りも過ぎた未亡人が一人で店を切り盛りしていた。
「女将さんにはずいぶんお世話になりましたから」
 青年はさらりと答えたが、それは完全に事実だった。
 彼が初めてこの店に足を踏み入れた時、ほとんど行き倒れと言っていい状態だった。腹を極限まで減らし、挙げ句に財布をすられたのだ。女将はとりあえず食べ物を与え、その代金は青年の労働力によってまかなった。
 それからしばらく滞在すると、青年はふらりと店を出ていった。次に現れた時、彼は以前の代金を持参していた。女将は固辞したが、謝礼だからと言い切られ、結局受け取った。
 それ以来、彼は何かと顔を見せるようになり、現在に至る。落ち着いた物腰や、時折見せる身のこなしから、いいところの坊ちゃんではないかと睨んでいるのだが、身分、経歴等は一切不明である。
 不意に立ち上がり、戸口から出ていこうとする青年を、女将は呼び止めた。
「おや、どこへ行くんだい」
「ちょっとその辺を散歩に」
「……散歩って、こんな遅くにかい?」
 怪訝な顔をする女将に、青年は笑って答える。
「月を見ようと思いまして。日が昇るまでには、また戻りますよ」
 そう言って、青年はその場を後にした。


      ※


 城内は騒然としていた。そして、この日最大級の雷が直撃した。
「おまえたち追跡班がいながら、なぜ取り逃がしてしまったのじゃ!?」
 いきり立った老人の叱責に、衛士たちはただ首をすくめるばかりだった。
「面目もございません。途中までは幾人かが後を追っていたのですが、うまく撒かれまして……」
「ええい、もうよい、さっさと本来の職務につけ! 次に失策をおかした時には減給に処すぞ。よいな!」
「はっ」
 老人の脅しに、彼らは恐縮しながら大慌てで持ち場に戻った。その様子を見ながら老人は溜息をつく。
「またしても宮城を逃走とは……こちらも、もはや万策尽きたわい」
「まったくですね」
 苦々しい声が、老人の背後からかけられた。その発言者は、齢二十前後の若者。先刻、この逃走劇を鬼ごっこと評したのも彼である。
「とうとう専用の捜索隊まで編成したんですね」
 老人はじろりと視線を向けた。青年は気にせず、再び口を開く。
「本当に手がかかる。老、あいつを連れ戻す役、俺に任せてもらえませんか?」
「どうせそう言い出すと思っておったよ。おぬしが皇城からわざわざ足を運んだのも、そのためなんじゃろうが」
「ご明察、感服の限りです」
 恭しく一礼して去ろうとする青年を、老人は呼び止めた。
「子羽」
「何でしょう」
「儂はまだ、行ってよいとは言うておらんぞ」
「……許可を頂けないのですか?」
 その声にはわずかに非難の響きがある。しかし老人は構わず、髭に埋もれた口をおもむろに開いた。
「それは責任者たる儂の役目じゃ。おぬしには城内の留守居を任せる」
 子羽に否やの言葉はなかった。


      ※


「今夜もいい月だなあ」
 彼は夜空を見上げて呟いた。馬上にただ一人。当然、応える者はいない。
 もとより月を見るだけの散歩。とりたてて行くあてがあるわけではないが、ゆっくりと冀水沿いの騎行を続けていた。
 河の流れは絶え間ない。黄土の色に濁り、美しいとはとても言えないが、闇の中で月の光を浴びた水面を見るのは好きだった。
 その煌めく波間に、何かが浮き沈みするのが目に入った。
「―――?」
 彼は目を凝らし、もう一度河のほうを覗き込む。――そして、見た。
「人か!?」
 それは間違いなく人間だった。白い衣に包まれた、小さな体が冀水の濁流に流されてゆく。
 彼は迅速に行動に移った。
 生死のほどはわからない。だが、視覚を通して関わってしまった以上、放っておくわけにはいかなかった。
 急いで馬を降り、袍を脱ぎ捨て河に飛び込む。春の水はまだ冷たく、彼はぶるっと身体を震わした。
「水浴びにはまだ早すぎるなあ」
 つまらぬことを呟いて、流れゆく人間に向かって泳ぎ出す。自らもまた急流に呑まれそうになりながら、ようやくの思いで彼はその体を引き上げた。
 息をつき、濡れてほどけた髪を無造作に掻き上げて、彼は自分が助けた者を見やった。
 蒼ざめた顔。しかし、月の光が照らし出すその相貌は、見る者を惹きつけるような何かをうちに秘めていた。


     四


 その日は朝早くから店を訪れる者があった。行商人らしい身なりのその男は、まだ若い。どこか無頼漢といった感じがしないでもないが、ここの女将はそれだけの理由で接客態度を変えたりはしなかった。
「何でもいいから腹に溜まるものを」という注文に答え、彼女は特製の出汁を使ったあつものを出してやった。
「……うまいな」
「当ったり前さ。うちの料理はそこらのごった煮とはわけが違うんだよ」
 感心した客に対し、女将は胸を張る。
 すると、男はわずかに目を細めた。
「だが、塩がよくない」
「おや。なかなか言うじゃないのさ、あんた」
 しかし言葉とは裏腹に、女将は興味深げな顔つきになった。それを横目で確認しながら、男はゆっくりと匙を置く。
「ここで使っているのは海塩だろう。あれはよくない。粗い上に不味いからな。恵州の井塩せいえんが一番うまいんだ」
 恵州は、この香州よりはるか南方の奥地にある。そこは峻険な山々と急流に囲まれた天然の要害であり、また土地も肥沃なため、 「天府の国」とさえ呼ばれている。たとえ王朝が滅びようと、城門を閉ざしてしまえば平和に自給自足が行えるからだ。しかも質の良い塩が採れる井戸も多い。「恵州」と名付けられたゆえんである。
「恵州の塩が、ここら辺で手に入るわけないだろ? ただでさえ塩の値段が跳ね上がってるってのに。まったく、御上もひどいことをしてくれるもんだよ。このまんまじゃ商売上がったりさ」
「それがあると言ったらどうする?」
「……どういうことだい、それは」
 さすがの女将も眉をひそめる。しかし、男は実に平然としたものだった。
「どうもこうもない。俺は流れ者の塩商なんだ。もちろん、くそ不味い海塩なんかじゃなく、恵州産の井塩だ。こいつは滅多に売らないんだが、ここの飯がうまかったんでな。安くしておいてやる。買わないか?」
 女将は目を見開いた。
「ずいぶんあっさりと身分を明かすもんだね。その分じゃ許可証を見せておくれと言っても無駄だろうね」
「当然だろう」
 男はさも当たり前のように鼻を鳴らすが、実際にはかなり大したことなのである。
 この時代、朝廷が専売制を敷いているものの中に塩もあった。人々の必需品である以上、これに一定の税をかければ安定した収入源となるからだ。その分、私塩に対する法は厳しかった。闇値で売る塩商――すなわち塩梟えんきょうは極刑とされている。それでも私塩がなくなることはない。正規の値段ではあまりに高く、民衆にはなかなか手が出ないというのが実情なのだ。
「別に身構えることはないだろう。俺たちがやっているのは、言わば人助けさ。ばか高い正規の塩なんぞ、とても食えたもんじゃない。味は料理屋の命だろう?」
「まあね、それはそうなんだけどね」
 普段通りの豪胆な女将であれば、とっくに財布の紐を緩めていただろう。だが、この時彼女は別のことが気にかかっていたのだ。
 ちらちらと奥のほうを見やるのを不審に思ったのだろう。男は不意に訊ねた。
「何だ? 誰か泊まりの客でもいるのか?」
「ああ、そうさ。うちの常連さんなんだけどね」
「ほう。……まあ、馴染みなら問題はないだろうな」
「何かあったのかい?」
「さっき通った邑で最近、人殺しがあったらしくてな。どうやらその犯人が逃げたまま行方が知れないらしい。この辺まで来ていたら危ないと思ったんだが」
 女将は驚いたように眉を上げた。さらに口を開きかけた時、
「女将さん」
 馴染みの青年の声が背後から上がった。彼はよくここに寝泊まりしているのだが、早朝からしっかりと覚醒しているのは珍しかった。当然、それには理由があるのだが。
「彼女がそろそろ目を覚ますので、朝餉をお願いできますか」
 頷いて、女将は朝餉の支度をしに奥の部屋へと向かった。
 そして、店の中には塩を売り損ねた男と、商売の邪魔をした青年とが残された。
「近頃の塩商は、塩だけでなく油も売るんですねえ」
 青年は屈託のない笑顔で塩商に話しかける。だが、その内容は決して穏やかなものとは言いがたかった。
 その指すところを充分察しているらしい男は、もともと良くない目つきをさらに鋭くさせた。
「必要とあらばな。だからなるべく火を注がないほうが身のためだぞ」
「おや、水を差したとばかり思ってましたけどね」
 ふん、と鼻を鳴らして男は立ち上がった。
「代金だと言っておけ」
 そうして無造作に懐から包みを放って、男は店を後にする。
 青年は卓に投げられた包みを覗き込んだ。わずかにこぼれ出た白い粒から、その中身はすぐに知れるところとなった。


      ※


 差し込む陽光が目にしみる。眩しさに、紅耀は閉じたままの両眼を思わずこすった。
「朝か……」
 呟いて、寝床から起き上がろうとしたその体を、激しい痛みが襲った。
「痛……っ」
 少し体を動かしただけで背中が灼けつくように熱く、目が霞む。すると、そのぼやけた視界の奥に人影が浮かび上がった。
「駄目だよ、起き上がっては。大怪我をしているんだからね。傷口が完全にふさがるまで動いてはいけないよ」
 見たところ二十過ぎの若者だった。だが、その顔の記憶は欠片もない。
「誰だ、おまえは」
「舜水」
 簡潔極まる答えに、紅耀はかえって面喰らう。そして、重ねて問うた。
「……ここは、どこだ?」
蕾渓らいけい城市まちだよ」
「蕾渓」
 紅耀は同じ言葉を繰り返した。
「君を冀水から引き上げて、知り合いの店まで運んできたんだ。その様子を見ると、この辺りで流されたというわけではなさそうだね」
 焔から蕾渓までそれほど遠くはないが、徒歩の旅で一夜のうちに着くことはまず不可能だ。しかし、紅耀はそれを口にはしなかった。
「冀水……」
 それだけ呟いて、紅耀はうつむいた。
 ではあの後、自分は冀水に流され、この男に助けられたのだ。熱でぼんやりとする頭で、紅耀はようやくそのことを理解した。そしてだんだん腹が立ってきた。
「おまえ、なぜ私を助けたんだ?」
「なぜって?」
「見知らぬ人間を救うために、なぜわざわざ危険を承知で冀水に入ったんだ!? そんなのは莫迦な人間のすることだ」
「じゃあ、僕はきっと莫迦なんだろう」
「おまえ……っ」
 無邪気に笑う、その穏和な顔が憎らしい。
 なぜそんな思いを抱いたのかわからない。ただ感情のままに、紅耀は勢いよく身を起こした。が、先刻を大きく上回る激痛に、彼女は半身を折ってうずくまった。
「ほら、ごらん。ちゃんと寝ていなければ駄目だよ」
 舜水の差しのべた手を、紅耀は振り払った。
「余計なお世話だ! 私はおまえに助けを求めた覚えなどない!」
「では、死を望んで河に入ったのかい?」
 その声はひどく落ち着いていた。怒りの色はない。ただ、聞き分けのない子供をなだめるような、そんな響きがあった。
「いくら自殺しようとしても、自分で背中に矢を突き立てられるはずがないからね。わけは話さなくてもいいけど、普通に体が動かせるようになるまでゆっくり養生するといい」
 痛む傷を押さえながら、再び何か罵声を浴びせようと口を開きかけたその時、新たな乱入者が現れた。
「ああもう、気になって様子を見に来たら! 何だい、このざまは? 怪我人を興奮させて、傷口を開かせてどうするのさ!?」
 威勢のよい声を上げて部屋に入ってきたのは、体格のよい中年の女性だった。手にした盆には朝餉の粥が載せられている。
 女は紅耀を見るなり、すぐさま寝かしつけた。抗う暇も与えぬほどの、見事な手さばきだった。
「ほら、あんたも落ち着いて寝てなきゃ、治るもんも治らないよ。ただでさえ怪我のせいで熱があるんだからね。これは気分がよくなってから食べな」
 枕元に置かれた椀から沸き上がる湯気と香りが、紅耀の鼻をくすぐった。紅耀は反射的に蒲団を頭までかぶる。
 ふう、と溜息をついて、女将は紅耀の肩越しに声をかける。
「これからどうする気だい、あんた。あたしはここにいてもらっても、いっこうに構わないけどね。でも心配してる人がいるんだったら、早いうちに連絡だけでもしておきなよ」
「そんな人間はいない」
 蒲団をかぶったまま、紅耀はそれだけ言うのが精一杯だった。
「寝る」
 さっさと立ち去れ――そう言いたい衝動を抑えての台詞だったが、あまり変わりはないようだ。
「ああ、ごめん。邪魔しちゃいけないね。睡眠も立派な治療の一つなんだから」
 紅耀の真意を知ってか知らずか、曇り一つない笑顔で舜水は、まだ何か言いたげな女将を促して部屋を後にする。そして戸口の所でふと足を止めた。
「そういえば、まだ名を聞いていなかったね」
 ――答えるべきか。
 一瞬迷ったが、声のほうが考えよりも先にすんなりと現れた。
「紅耀」
 満足げに頷いて、舜水は静かに戸を閉めた。



 怪我は、大きなものは背中の矢傷が一つ。それより小さなものになれば、あまりの多さに数えるのも莫迦らしくてやめた。恐らく河を流されている間に岩肌にでもぶつかったのだろう。しかし驚いたのは、その数多あまたの傷口すべてに治療が施されていたことである。
 あの正体不明の覆面に斬りつけられた傷には薬草を練り込んだ湿布が貼られ、その上からきつく布が巻かれていた。小さな傷にも余すところなく薬が塗られている。
 ――舜水と名乗ったあの男。
 あいつは一体何者だろう。
 これらの薬草は、そう簡単に手に入るものではない。炎狼として生きることを義務づけられた彼女は、薬となる野草にも詳しい。それは一族が代々培ってきた、生きる術の一つ。だからこそ、自分に惜しげもなく使われている薬がどれだけ希少なものかもわかるのだ。
 高価たかい薬もわけなく手にできる身分か。
 だが、そのわりには衣服も質素で、また重傷者を民間の、それも小さな店屋に運び込むというのも納得がゆかない。だいたい、供の者が一人もいないではないか。
 ならば、薬売りか何かだろうか。
 見るからにお人好しで商売など向きそうにもないが、それ以外に説明がつかない。
 紅耀は枕元の椀を引き寄せた。
 もう、あんな奴のことを考えるのはよそう。あいつと自分とは、全く別種の人間――互いに理解し合うことは不可能だろう。片や手を血に濡らしてきた一族の末裔。片や自らの危険も顧みず他人を救うお人好し。
 ――傷さえなければ、こんな所すぐさま出てゆくものを。
 粥の温もりが、椀を持つ手に伝わってくる。
 ――どいつもこいつも、莫迦ばかりだ。
 なぜ、傷を負っているからとて見知らぬ娘の世話をする。瀕死の重傷を受けるなど、尋常ではありえない。何かよからぬことに巻き込まれるかもしれぬというのに。
「人は、汚いんだ……」
 幼い時から感じていた。誰に教わったわけでもない。だが、人はつまらぬ理由で人を憎み、欺き、殺める。隙を見せればつけこまれるだけ――そんなこと、言われずとも知っていた。
 それなのに、この者たちときたら。
 口の中に、粥のぼんやりとした味が広がった。一口、二口とひきつる右手で匙をゆっくり運ぶ。
 身内を残らず失ってより、他人のつくったものを食べるのは、紅耀にとってこれが初めてのことであった。



前頁次頁

SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送