突然ですが、ハウステンボスのマスコットキャラクターの名をチューリーちゃんと言います。正式な名称は「チューリー」なのか、それとも「ちゃん」まで入るのかわかりませんが、いずれにせよチューリーちゃんです。
入国ゲートをくぐると、ピンク色した巨大チューリーちゃんが向こうから歩いてやって参りました。そう、ディ○ニーランドなんかでも恒例の、着ぐるみのお出迎えなのです。ただし、人気のない通路をトコトコと歩いてくるところを見ると、どうやら交代のために下がるもようです。
その時。すれちがいざま、恐らくＲが何やら呟いたのだと思います。というのも、すでに記憶もおぼろげになっている上、その後の印象があまりに強烈だったためです。

そう。Ｒの呟きを耳聡く聞きつけたチューリーちゃんは表情も変えず（そりゃ着ぐるみだからな）Ｒのところに近寄って――体当たりをぶちかましてきたのです。
これぞチューリー・アタック！
おまけにどつきながら壁際に追いつめる。危うし、Ｒ！
私は為すすべもなく、ただそこに立ち尽くしていました。ああ、どうすれば良いのでしょう。あんな可愛い顔して（着ぐるみだしな）、いきなりピンク色のモンスターに変貌を遂げるなんて。神様、Ｒをお助けください。

――なんて、そこまで大変なことにはなりませんでしたが。
ちょっとした（？）ご愛嬌だったのでしょう。多分、中身は若い男だと思いますがね。まったく、Ｒを襲おうなんてふとどき者め。いや、恐れを知らないと言うべきか（？）。
でもまあ、めげずに別のチューリーちゃんを捕まえて一緒に記念撮影などしてきましたがね。

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