[荒れ狂う海へ]

そうしてめでたく我々はフリーパスポートを使いまくり、あちこち見て回りましたが、一つ一つのアミューズメントを紹介していってもキリがない上、冗長になるので割愛します。詳しいことはパンフを見たほうが早いでしょうからね。

そう、そのパンフで見て北見が非常に興味をそそられたのが「宇宙帆船館」でした。説明によれば「帆船をモチーフにしてライドに乗って壮大な宇宙の旅へ。映像やジオラマなどが立体的に交差して迫力満点」とのこと。
ハウステンボスとのつながりは 「帆船」というところだけ(大航海つながり)ではありますが、長崎に旅立つ前からここへ行こうと心に決めていたのでした。

が! 何ということか、開いていないではありませんか!!
その前を通るたびに覗いてはみたものの、いっこうに開く気配がない。そうこうしているうちに昼が迫ってくる。何しろ帰りの便は16:25。移動時間を考えればそうのんびりもできません。仕方なく他のアミューズメントを、ということで「大航海体験館」に行くことにしました。ここは「中世のオランダから日本への大航海を迫力の映像と音で体感できるシミュレーションシアター」だそうです。そういうわけで映画と同じように次の上映まで待たなければなりませんでした。

だいたい20〜30分ぐらい空いていたので、我々はその間に別のところに行くことにしました。行き先はグルメレストラン街のチョコレートハウス。北見は甘いもの、特に洋菓子が大嫌いという特異体質(笑)ですが、チョコレートだけは別。洋菓子といってもクリームのべっとりとしたまろやかさが苦手なのであって、チョコレートの苦さは好きなのです。
北見とRはここに入り、チョコクレープを注文しました。しかし、出てきて驚いた。クレープというと、巻いてたたんで紙に包んで手で持って食べる、というイメージしかなかったのですが、ここではお皿の上に乗っているんですね。巻き方も卵焼き(もしくはオムレツ)のような形で。しかもなぜか2枚。そして、上にはとってもまろやかなクリーミィなソースがかかっているではありませんか!
ああ、何ということでしょう。これまでクリームと言えばケーキもパフェもアイスも、とにかく何でも食べずにいたはずなのに。(しかしスパゲッティはいつもカルボナーラを注文する、という矛盾も抱えてますが。←要するに甘くなければよし)
その天敵が! 何と2枚も!!
……いや、チョコレートはおいしかったんですよ。だけどやはり昼食前にクリーミィなソースのかかったクレープ2枚はさすがにこたえました。

やや焼け気味の胸をおさえつつ、我々は目的の「大航海体験館」に向かいました。甘いもの好きのRの足取りは軽やか。同じものを食べて、どうしてこうも違うのでしょう。
中に入ると座席が船を意識した造りになっていました。前方には甲板の手摺のようなものもついています。来た時間帯が早かったということもあり、我々は一番前の席を取りました。この辺り、バス遠足で小学生が一番後ろの席を取り合うのと似たようなものでしょうか。

やがてライトが落ち、スクリーンには映像が。いよいよ大航海への幕開けです。――そう、もう後戻りは許されません。たとえどんな運命が待ち受けていようと。

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