[Lホテル]

1日目に泊まったところをLホテルといいます。なぜ名前を伏せているかについては後回しにするとして、まずはそれまでの経緯についてお話しましょう。(間違ってもラ○ホテルの略ではありませんよ)

Lホテルへはタクシーで向かいました。山の中腹にあるため、道の勾配は急です。しかしタクシーの運ちゃんはそんなことお構いなしのスピードです。よく見りゃ余裕ぶちかましの片手運転! ちょっと待て、それはさすがにまずいだろう!! ――というのは心の叫び。何しろ運ちゃんてばパンチパーマだし、人相もかなりの強面。いや、むしろ凶相。それでもまあ脅威のドライブは5分ほどで終了し、着いたところでいきなりのお出迎え。
前述した通り、北見は大荷物(出発〜空港参照)なので、運んでもらったりなんかしました。そして部屋まではベルマンがご案内! 北見もRもそんな経験は初めてです。不慣れな我々は必要以上にへりくだって頭を下げたり礼を言ったりして何とかやり過ごしました。……貧乏性ですよね。間違ってもチップなんか軽く渡せるようなタイプではありません。いいのさ、所詮は庶民だから。

そんなLホテルの内装は実に充実しておりました。素晴らしい! 広い! 夜景も見える! 大浴場がないのと部屋が暑いことを除けばおおむね満足。朝食はバイキング形式。最上階から長崎港が見下ろせます。(この辺ややパンフ風)
そして、このパック旅行では翌朝タクシーのお迎え券までついているんですね。この時の運ちゃんはとても好い感じの人で、前日のラッキーから始まったタクシーの災難もようやく払拭された模様です。また、この運ちゃんから驚くような情報を入手しました。

この3月7日から数日前、長崎ではプロ野球のオープン戦が行われたばかりでした。なんと、Lホテルは長崎で試合がある時にヤクルトスワローズの選手が宿泊するところなのだそうです。
「そのシートにこの前、古田を乗せたんだよ〜」と、運ちゃんご満悦。それから、某選手の恋人らしき女性も運んだらしいですね。 (地方妻?というようなことも匂わしておりましたが)
そして、運ちゃんの話はそこで尽きなかったのです。
「お客さんたち、福山雅治のファン?」
いんや、別に。しかし運ちゃん得々と語る。
「そこがほれ、福山の実家だよ〜」
!? 見れば通り道に「福山」と表札を掲げた家が。増設したらしいそこが福山邸だったのです。まあ北見は福山が長崎出身だということすら知らなかったわけですがね。ファンの子はそこで写真を撮ったりするそうですが、はっきり言って迷惑以外の何ものでもないのでは? 中には「ご両親にお嫁にしてもらえるように頼みに行く!」などと息巻いてた人もいたそうな。ファン心理というやつはよくわからんですな。そんな風情を恐らく読み取ったのでしょう。運ちゃん曰く、
「なんだーあんまり嬉しそうじゃないなあ。それじゃあ福山の嫁さんにはなれないぞ」
いいんだよ、ならないから。
まあ、こんなことは我々が遠くから来た観光客だからこそ語ったらしいですがね。近場だとファンが集まったりして困るらしいので。
そんなわけで我々はふりだしに戻る――ではなく長崎駅に再び舞い戻ってきたのでした。

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