そうしてほくほく顔で孔子廟を出た我々は、次に大浦天主堂に向かいました。
入ってみてのファースト・インプレッション。

（（い、意外と狭い……））

古いし、暗いし、その上人は多い。行列ができている。
……まあ、仕方のない話ではあります。ここは現在も信者の方々が礼拝に訪れる教会なのだそうですから。
そういうわけで、当然ご本尊（という呼び方もおかしいが）は撮影禁止。しかし前のオバハン、最接近してフラッシュをバシャバシャと焚きまくり！　何なんだ、オバハン！！

「ここ、写真撮影禁止って書いてあるでしょ」

突如として張り詰める教会内の空気。
なんと、Ｒは聞こえよがしの口撃を開始したのだ！　しかしオバハンは完全無視！！　キリスト像はもう充分と思ったのか、今度はマリア像前に移動！！
……もちろん写真を撮っているのはオバハン一人です。別にカメラマンのようなプロでもなく、単なるスナップ写真。相変わらずのＲの口撃に怯みもしない。何という面の皮でしょう。弾丸でさえはじき返すのではないでしょうか。
そして、総仕上げに十字を胸で切って帰ってゆきました。とても敬虔な信者とはいえませんね。……いや、もしかすると偶像崇拝を厭い、敢えて冒涜的な行為に出たのかもしれない。……なんてね。

まったくわけのわからんオバハンでした。しかし実はああいうのを「神秘的」と称するのかもしれませんね。（ホントかよ）