[いざ入国]

ハウステンボスに入ることを「入園」とは言いません。「入国」と言います。
そう――ワンダーワールド・ハウステンボス。一歩足を踏み入れると、そこは異国でした。
真っ先に目に入るのは、色鮮やかなチューリップ畑。これを眺めているだけで自分が異邦人になったような錯覚に陥ります。

(異国情緒豊かなカラフル・フィールド)

この日、われわれは有料アトラクション以外を回ることが決定づけられました。というのも、J○Bで頼んだ1日フリーパスポートというのがあるのですが、これは入国から出国までの間、有効なのです。「ハウステンボス内のホテル」とパンフに書かれていた「ハウステンボスJR全日空ホテル」に泊まる予定だったため、当然2日に渡って使えるもの――と、我々は高をくくっていたのでした。
ところが!!
そう、特急シーボルトの窓から見えていた例の建物こそが、そのホテルだったわけなのですが、何と入国ゲートより外にそびえ立っているではないですか!!
――騙された! 畜生。
いかにも異国風なデザインとパンフの売り文句にしてやられました。そんなわけで、この日はパスポートを利用せず、翌日に再入国証を発行してもらってからおおっぴらに使いまくるしかなかったわけです。

(1日フリーパスポート。デザインはエッシャーの騙し絵)

それにしてもハウステンボスは広い。おまけにどれもみんな似たような建物が並んでいるため、実に青天井の迷宮といった感じです(その日は曇りだったけれども)。何度も地図を広げ、何度も看板を見ても迷ってしまいます。すでに述べたとおり、北見は重度の方向音痴なので、どうにも自分をアテにはできません。Rとはぐれたら迷子になってしまうかもしれませんでした。本当に頼りきりでごめんよ、R。

この日に回ったのは、ミュージアムモーレン(風車の内部公開)、帆船博物館、オランダ民族博物館、チーズ農家(本場オランダのチーズ作りの実演と販売)、カロヨンシンフォニカ(世界の鐘の展示)等々。
足は棒のよう。朝っぱらから歩きっぱなしで、もうくたくたです。若さもそろそろ底をついてきたのかもしれません。
そして、J○Bのパックには、こんな特典がありました。

 1.ウェルネスセンターで無料フットマッサージ(10分間)
 2.ホテルアムステルダムでお茶とクッキーの無料サービス
 3.クラシックタクシーで園内一周(無料)

このうちのフットマッサージに非常に心を惹かれましたね。疲れた足をもみほぐしてもらおうと思い立ち、ウェルネスセンターへ走りました。そう、駆けたのです。何しろこのサービスは午後6時までなのですから。あと何分かで受付が終わってしまいます。何度も迷いながら、ようやく目的地にたどり着いた時――
「本日は予約がいっぱいです」
……嗚呼。
こんなことなら早いうちに行ってりゃ良かったんですよね。翌日の予約も訊かれましたが、その時間帯は帰りのこともあってちょっと厳しい。これはもう諦めるしかありませんな。

恐らく、この瞬間に体内に蓄積された疲労はピークに達したものと思われます。
そうして徒労に終わった我々は、流れ流れてどこへ行く〜〜

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